「PLANET OF THE BIRDS」

 - Graduation from civilization - 「 鳥の惑星 〜 文明からの卒業 〜 」 作:田村貴政(Takamasa Tamura) at 2018.9.6. 前作「三種類の"超" ( three types of "Extraordinary" ) 」2003年著 からの改定版。 あれから15年。永遠に封印する予定だったものを、 歴史社会研究により得た知識から、内容を大幅に変えて執筆公開します。 " To all lovely human nature , With infinite love and infinite expectation. " ”我が最愛なる全ての人類へ、無限なる愛と無限なる期待を込めて ”

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時は西暦2038年、


人類は、堕落した娯楽文化と、暴走した科学技術などにより
文明が崩壊し、無秩序状態へと突入。
各地で内乱が勃発し、徐々に世界大戦へと拡大する。


エレベーター、交通、仮想通貨などの様々な社会管理システムや
原子爆弾、原発、水素爆弾、生物兵器、気象兵器、高密度電磁波兵器、
などの様々な自殺兵器は、
それらを制御する人工知能にあらかじめ仕込まれていた、
人類消去プログラム「終末論:code name "Eschatology"」
が発動、暴走に見せかけた暴走が始まる。

このプログラムを密かに仕込んだ人物は、
とある古代宗教を妄信する人物であり、
他の技術者が決して検知できない様な複雑堅牢な暗号技術に入り込んで、
人工知能プログラムを書き換えたのである。
実は、あらかじめ仕込んでいたのではなく、
人工知能を、彼個人が自作したコンピュータウイルスに感染させて、
新たなるプログラム「Eschatology」を後で「追加」したのである。


この、人工知能と自殺兵器郡の計画的暴走により、
津波と地震で陸地の半分以上が水没、
自殺兵器による熱線により人類の9割以上が消滅、
残った僅かな人々も、最新生物兵器の後遺症などに苦しみ
正常な子孫を残せなくなってしまっていた。








「 第一種類目の”超 ”」

"birth of extraordinary.one" この人類の絶望的なまでもの混乱期に、 山間部や高原、無人島、南極・北極大陸などに避難していた鳥類は、 環境の突然の変化と人類の消滅により種の集団意識が変化し、 目覚しく進化を遂げていく。 あらかじめ、空中遊泳や遠隔思想伝達能力などにより 高度な知能を備えていた鳥類は、 知能がすぐに人類を超え、 大地や空気中の汚染が収まる頃には、 人類に代わり新たなる文明を築き上げていく。 脳は巨大化し、それを支えるために全身も比例して巨大化。 身長は平均2メートルと、現在の人類と同程度。 翼は退化せずに、むしろさらに進化している。 人類の腕にも似た両腕が翼から分離して体幹部に形成される。 足は、人間のそれと中間の様な形状ながら、両手以上に複雑な動作を行える様に進化している。 長い汚染環境から子孫を守るために、鳥類は草食動物と同等の胎生能力を身に付け、 その過程で、哺乳類と呼ぶに相応しい身体構造に近づいている。 残留放射能が実は、科学技術を一切用いずとも、 光合成微生物類郡や光合成海藻類、光合成植物などで除去できる事を、 太古からの遺伝子内記憶によりあらかじめ勘で知っていた鳥類は、 それらの育成を手助けし、運搬、汚染地域を浄化。 予想以上の効果で、汚染地域は目覚しい復旧を遂げつつあった。 空を飛べる生命体であるが故に、その文明は 人類が築いた文明とは比べ物にならない位に 高度で進歩的で洗練され無駄が無いものである。 灌漑、交通インフラ、科学技術、 などという物も必要が無い。 遠隔思想伝道能力により、通信、言語、文字、娯楽なども必要が無い。 つまり環境に一切負荷を与えない社会なのである。 「文明」という概念を遥かに超えた高度なものであるから、 現在の人類の頭脳では到底想像が付かないであろう。 分かりやすい一例をご紹介しょう: 普段は空中を飛行しているので、足は開放されているが故に睡眠は立ったままでも行える。 体内発熱能力の進化により体温調整が自在にでき、 羽が防水毛皮の役割も果たすので大人の固体は住居も必要としない。 植物の種なども顎で砕いてそのまま消化できるので、農業という人為的技術も必要がない。 ※実は農業もやりかたを一歩間違えれば環境を破壊してしまう一因となってしまう場合がある。のだ。 内臓機能も格段に進化しており、内壁などにおける各種有用細菌類の保有数や種類が増え、 生命維持に欠かせない各種成分やビタミン、乳酸菌などの様々な栄養分を、 摂取した食物から新たに体内合成できるようになっている。 そして放射能除去に光合成微生物類郡が有効である事を知っている鳥類は、 厳しい汚染環境を生き延びるために、自分の体内で、 光合成微生物類郡を常時育成できる能力を身に付けた! 皮膚や羽毛細胞内などの広範囲の部分に存在できるようにまで進化している。 その結果、ただ太陽光を浴びるだけで、生きるための殆どの栄養素を体内合成できる、 という驚くべき進化を遂げていたっ!!! これはどういう事なのか? 生命が生存し続けるための「捕獲」「摂食」という行為から殆ど開放された事を意味する。 その領域まで身体が進化した生命体は、 行動がどの様に変化していくのか? その意識はどの様に変化していくのか? さて、その頃。奇跡的に生き延びた僅かな人類は、 どんな暮らしをしていたのか? 自殺兵器による後遺症や突然変異により、 知能は実験動物のマウス並みに退化、 生まれてくる子孫は、手足も殆ど退化してしまっていた。 人類は絶滅寸前だったが、 鳥類たちの博愛なる慈悲心によって、 小枝を集めて作った鳥小屋のようなものに一匹ずつ押し込められ、 小鳥同様に口移しで餌を日々与えられ、 細々と命を繋いでいるだけであった。 実は一部の人類支配層は、 宇宙空間に建設中の惑星都市に緊急避難していた。 その惑星都市とは、太陽の光合成を利用して、 燃料や食料などを生産できる、循環式の構造であった。 しかし、その生産力は貧弱なものなので、 時間を稼ぐための最新の冬眠システムが導入されていた。 環境汚染が完全に収まった頃に支配層は、 地球に戻る計画を立てた。 小型宇宙船により第一陣で5名が地球に帰還。 しかし、再び自殺兵器を開発する事を恐れた鳥類により、 全員が抹殺され、小型宇宙船も完全に破壊されてしまった。 そう、鳥類は実は人類の行動を全て理解しており、 種全体による共有意識やDNAの中に先祖代々記憶していたのである。 宇宙から天体望遠鏡で事の一部始終を観察していた支配層は、 恐れをなし、地球に戻る事を諦め、 永遠に宇宙をさすらう「放浪の民」となる事を決意。 しかしやはり人工の光合成システムだけでは生産が追い付かず、 やがて搭乗者全員が死に絶え、 人工惑星だけが宇宙空間を永遠に漂い続ける事となるのであった。 この結末は実は人類の「  」という古代書物の中であらかじめ予告されていたのだが、 民衆の反乱を恐れた当時の権力者により全ての版が破棄され、その後の人類が目にする事は無かった。 例え目にし、この内容を理解できる人物がいたとしても、 この結末を回避する事は無理であったであろう。 さて、ではここで大いなる疑問が立ちはだかる。 進化というものには無駄が無い筈だ。 生命が生き残るためには失敗は許されないのだ。 ではどうして「人類」という不完全な失敗作が出来上がってしまったのか? ましてや人類文明は、この「地球」という生命体や周辺惑星の存在を脅かすまでの 危険な方向に進化(推移)してしまったのである。 それは決して偶然の積み重なりなどでは無く、何らかの必要性、「必然性」が必ずある筈である。 その「 必然性 」とは??? ( 続く ) 「遠隔思想伝道能力」とは、距離が離れた固体同士で意思をやり取りする能力である。 こんな経験はないだろうか? 全く何も約束していない田舎の旧友と、遥か遠く離れた都市の街角で偶然バッタリ再会する、 たった1回だけでも十分奇跡だが、もう3回以上経験しているので、ようやく理解できたのである。 「前の日に、無意識の中で、会う約束をしていた」のだ、いう事をっ! この様に人類の誰もがあらかじめ持っている能力だが、文明の推移により退化しつつあった。 鳥類は、この能力がさらに進化していく過程で、徐々に「個人」という意識が薄れ、 「全体意識」という巨大な意識を共有し合う様になる。 その結果、各個体はバラバラだが、それらがあたかも単一の生命体であるかの如く思考し行動する様になる。 あのバッハのフーガ(自然現象音楽)の如く、 一見おのおのが勝手気ままに行動している様に見えて、 実は「とある法則」を遵守しながら対位法的に行動していたのだ。 実は、これこそが地球の防衛本能であった。 「人類」という失敗作から大いに学んだ「地球」という巨大生命体郡は、 最大の知能と身体能力を持つ「種」に強い「共有意識」を持たせ、 まずは、惑星にとって「害」となる様な行動をさせないよう誘導しよう、 と「意識」をし始めたのだ。 そのためには「最大の身体能力と知能を持つ種」全体を「摂食」という行為から開放させる必要があった。 人類が招いた地球規模の人為的放射能汚染が、偶然にも鳥類を驚異的に進化させる結果となったのだ。 しかし、これで目的が完全に達成された訳では無い。 地球を完全に安全な状態に戻すには、「三種類の“超”」が必要なのである。 「進化した鳥類(extraordinary.one)」は、その手始めに過ぎない。 ( 続く